キリスト教はイエス様。

ジェイコブコーヒー物語 第6話


ジェイコブコーヒー物語

DAY6

また、もしあなたがたがよく考えもしないで信じたのでないなら、私の宣べ伝えたこの福音のことばをしっかりと保っていれば、この福音によって救われるのです。1コリント15章

結局、一睡もしないで朝が来た。

ジェイコブに借りた、映画「神は死んだのか」DVDをみた後、数冊の本を読みきった。全宇宙は創造主なる神によって造られたことを確信した。

何もかも分かったような気がしていて、清々し朝だった。試合に勝利した翌日のような気分だった。

早くジェイコブと話がしたくてたまらなかった。居てもたってもいられなかったので早めに家を出た。

6;30頃、ジェイコブコーヒーに着くと、キャップをかぶった一人の女性が店前の花に水をやっていた。イギリスのある学者は、「男が恋に落ちるのに、8.2秒の時間が必要である。」と言っているが、そんなに時間は必要ないと思った。彼女はブラックのキャップを深めに被り、大きめのTシャツを着こなしていた。

私を見るなり彼女は笑顔で挨拶した。「おはようございます。ジェイコブコーヒーは7時からですよ。」

「おはようございます。ええ、毎朝きているのでわかってはいるのですが店主と早く話がしたくて、、、散歩がてらに様子を見にきてみたんです。あなたは新しい店員さんですか?」

「もしかして、カズキさんですか?おじいちゃんから話は聞いています!私はサラ。ジェイコブの孫よ!」そう言うと、サラは扉を開けて、叫んだ。「おじいちゃん!!カズキさんがきてるわよ!」

サラが手招きしてくれたので、私は開店前のジェイコブコーヒーに入った。

「カズキ、おはようございます。この美しい朝に早めに来たのには何か理由がありそうですね。」そう言いながら、ジェイコブがテーブル席に座ったので、私もサラも同じテーブルに座った。「彼女は私の可愛い孫のサラ。昨日から大学の夏休みで遊びにきているんです。」

「そうだったんですね。サラさん、お会いできて嬉しいです。」

「私もよ、カズキさん。」サラはニッコリ笑って答えた。

「『神は死んだのか』はどうでしたか?」ジェイコブが言った。

「ジェイコブ!感動しました。想像を超えて良い映画でした。これまでに私が見てきた実話に基づいた映画の中でだんとつでNo. 1です!それから、ジェイコブにお借りした本も読みました。この世界を創造した神様の存在を確信しました。遺伝子やDNAの研究に携わる人は、DNAが形づくる二重螺旋の美しさを目にすると、論理を超えた神のような存在を想像したくなるそうですが、間違いなく神様は存在します!」

サラが口を開いた。「カズキさん。朝からハッピーな報告が聞けて嬉しいわ。カズキさんは一晩で古いパラダイムを打ち壊したのね。」

「パラダイム…聞いたことはありますが、パラダイムとは何ですか?」

ジェイコブが後を引き継いだ。「パラダイム。良い言葉です。パラダイムとは簡単に言うと、心理パターン、また私たちの生活の中で道案内のために使う地図のことです。パラダイムが適切に使われたときは助けになり、命を救うことすら可能です。しかし、もしパラダイムが不変ではなくて、新しい情報や時代が変化することを受け入れないとしたら、パラダイムは危険なものになり得ます。時代遅れのパラダイムに固執することは、世の中が動いているにもかかわらず、自分自身を動けない状況にしてしまうからです。」

「なるほど、パラダイム。価値観と近いような言葉ですね。どこかで読んだのですが、人は世界をありのままに見ていない、人は世界をその人自身を通して見ている、ということです。世界はその人の見方によって違って見えます。」

サラが言った。「自分自身のパラダイム、自分の周りの世界、自分の組織、他人、、には疑いを持ち続けることが大切よね。私たちはパラダイムというフィルターを通して外の世界を認識してる。そして、そのパラダイムは常に正しいとは限らないわ。」

カウンター席の向こう側で開店準備をしていたラケルが発言した。「誰の言葉が忘れたけど…熱いストーブの上の猫にならないよう、私たちは学ばなくてはなりません。熱くなっているストーブに1度座ってしまった猫は、2度とストーブに座りません。たとえ冷たくなっても、決して座ろうとはしないのです。」

また、もしあなたがたがよく考えもしないで信じたのでないなら、私の宣べ伝えたこの福音のことばをしっかりと保っていれば、この福音によって救われるのです。1コリント15章
聖書は不変の本

「それで、、」サラが言った。「カズキは神様をどのような存在と考えているの?」

私は昨晩、数冊の本を読んで考えたことを思い出して答えた。「神様は愛のお方だと思います。私たち人間を愛していると思います。」

「そうね、聖書に『神は愛です。』と書かれているわ。」少し間をおいて、サラは続けた。「カズキさんは、今死んでも、天国へ行けると思う?」

私は少し考えて答えた。「私は『創造主なる唯一の神様は存在しない。』というパラダイムを捨てました。今、神様は愛だと信じたので天国へ行けると思います。」

サラは私の目をしっかりと見つめて言った。「カズキさん。あなたの口からイエス様という言葉が一言も出てこなかった。イエス様の十字架のこと… カズキさんはそのことを信じたの?」

「この世界を造った神様が存在して、その神様が人間を愛しているでことは分かります。だから、クリスチャンでなくても天国へ行けると思います。サラはクリスチャンで、一般人と違うライフスタイルを選んだわけですから、イエス様を良きリーダーとして信じているのは分かります。」

「いいえ、良きリーダーではなくて、古今を通して最も偉大なリーダーよ。イエス様はきのうも、きょうも、いつまでも、同じです。」サラは続けた。「イエス様にかなう者は、生きている者であれ死んだものであれ、誰もいないわ。事実から考えてみましょう。20億人以上、つまりこの地球の3分の1の人間は、私のようにクリスチャンなの。2番目はイスラム教だけど、クリスチャンの半数以下よ。クリスマスもイースターもイエス様の生涯に基づいたもの。それに、イエス様が誕生してから私たちの暦は数えられ始めて、もう、2000年になってるわ。人が仏教徒であろうとヒンドゥー教徒であろうと、無神論者であろうと、また新興の教会であろうと、イエス様が今日に至るまですべての人に影響を与えてきたことは誰もが認めるはずよ。」

開店時間になったので、ジェイコブはカウンターへ行き、コーヒーを用意しはじめた。サラと私もカウンター席へ移動した。

サラは続けた。「このイエス様の影響力をいかに説明するか。それが問題よ。イエス様は田舎者にすぎなかったの。一冊の本をかいたことがなければ、公職についたこともない。旅をしたのは、生まれ故郷からせいぜい300キロくらいの範囲。友人たちは彼を置き去りにし、ひとりは彼を裏切った。イエス様が助けた人々はイエス様を忘れ、十字架の死の前にはイエス様を見捨てた…  でも、イエス様の死後にはイエス様を拒むことはできなかった。そして、今や世界中に命がけでイエス様の知らせが伝えられ続けている。どうしてなのか。考えてほしいの。」

「なるほど、確かに。」私は考えた。

「そのことを説明するには、イエス様が私たちののために十字架で死んでくださって、復活した。それ以外の答えはないわ。驚くべきことに、聖書の最初から最後までがイエス様を指し示しているの。キリスト教はイエス様よ。天国への道、それはイエス様しかないの!イエス様の復活。カズキさん。イエス様の復活。そのことを何にも優先して考えてほしいわ。」

今日は土曜日で仕事が休みだ。

ジェイコブに本を借りて、イエス様について考え抜く決意をした。

1700年頃『聖書及びキリスト教は100年以内に廃れるだろう。』と言われた… しかし、今やキリスト教ムーブメントはこれまでにないほど興隆をみせており、10億人以上のカトリック信者とほぼ同等のプロテスタント信者がいる。 それは、なぜなのか…

To be continued….

 

シュトレンの形はイエスキリストをあらわす?!【DAY7】


投稿者:

avatar

伊藤 走

伊藤走(イトウソウ) 自称ハッピーな神学生