聖書。世界一売れ、世界一迫害された本。

聖書。世界一売れ、世界一迫害された本。【DAY2】


ジェイコブコーヒー物語第2話

Day2

「『初めに、神が天と地を創造した。』….. 確かに、こんなにもダイナミックなはじまり方をする本は読んだことがありませんでした。」

ジェイコブがコーヒーと一緒に聖書を渡してくれたので、最初の1ページ目からパラパラとめくりながら私は続けた。

「でも、私はクリスチャンではないので聖書を読もうとは思いません。聖書が世界一売れていることは知っています。ですが、世界一売れている食べ物がハンバーガーだからといって、ハンバーガーが世界一美味しいとは思いません。」私はジェイコブのことは大好きだったが、絶対に宗教に染まりたくなかった。

ジェイコブはしばらく黙って、コーヒーをドリップしていた。自分用に淹れたコーヒーを一口飲むと、私をじっと見つめて言った。「聖書は世界一売れているだけではなくて、世界一迫害されてきた本でもあります。聖書ほど迫害を受けてきた本は存在しません。」

聖書が迫害を受けてきたということは、この時全く初めて耳にしたことだった。ラケルがバナナパンケーキを私の前に置き、言った。「これまでの歴史の中で、多くの権力者たちは聖書を撲滅させようと試みたわ。権力者にとって聖書の教えは都合が悪いの。その中でも特に目立っているのは、紀元303年に勅令を出して聖書を残り一冊焼き尽くすように命じた、ディオレティアヌス帝よ。彼は、ものすごい数のクリスチャンを殺し、多くの聖書を焼き捨てたの。あらゆる手を尽くした彼は、聖書を滅ぼし尽くすことに成功したと考えて、『キリスト教は滅ぼされ、神々の礼拝は再び回復された。』と刻んだ記念碑を作らせたの。でも、皇帝による勅令も、破壊行為も、聖書の絶滅には成功しなかった。」

「それどころか、聖書は今や毎年5億冊以上も発行され続けている…」私は昨日の夜、グーグルで調べた情報を思い出して言った。

ジェイコブが口を開いた「ハンバーガーのために命をかける人は何人いるでしょうか?聖書のために命をかけたクリスチャンは数えきれません。聖書とハンバーガーを比較するのは純粋な信仰の先駆者たちに申し訳ありません。」

私はバナナパンケーキを食べる手を止めて、何と答えたらよいか考えていた。

ラケルがニッコリ笑って言った。「聖書は私たち夫婦のルールブックでもあるのよ。聖書がなかったら私たち夫婦もメチャクチャだわ。

「なるほど…ジェイコブ夫婦の生活は凄く説得力があります。それに、これまで沢山の方々が命をかけてきたことを考えたら、やはり聖書は普通ではありません。でも…私はクリスチャンになれる気がしません。ましてや、信仰のために命をかけるなど…」

ジェイコブが微笑んで、優しく言った。

「聖書に、『神のなさることは、すべて時にかなって美しい。』と書かれています。カズキが最高のタイミングでクリスチャンになることを祈っています。強制はできませんが、聖書を読んでみてほしいのです。

少し間を置いて、ジェイコブが続けた。「人間のいのちはどこにあると思いますか?」

命がある場所を深く考えたことなはかった。心臓?それとも脳だろうか。

「考えたたことがありませんでした。」私が答えると、ジェイコブは言った。

「人間のいのちがどこにあるか言える人は中々居ません。聖書には明確に答えが書いてあります。この聖書はプレゼントするので、探してみてください。」

分厚い聖書をビジネスバッグに入れて、会社へ急いだ。

 

To be continued….

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伊藤 走

伊藤走(イトウソウ) 自称ハッピーな神学生